メリット・デメリットを理解すればオリジナルパソコンはこんなにも素晴らしい! オリジナルパソコン(自作パソコン)は自由度が高く、高性能になればなるほどコストパフォーマンスに優れており、一見、メリットだらけのように見えますが、その反面デメリットも同じように存在します。メリットとデメリットそれぞれ理解すれば、自分にとってメーカー製パソコンとオリジナルパソコンのどちらが向いているか判ってきます。 ●オリジナルパソコンのメリット ・本体サイズ・デザインを自分の好みで選べる 多数存在する本体ケースメーカーから様々なサイズやデザインの本体ケースが販売されています。家電量販店で良く見かけるスリムタワー型 からコンパクトなキューブ型、拡張性・冷却性能に優れたミドルタワー(フルタワー)型など自由に選択出来ます。 又、カラーリングもメーカー製パソコンに比べてバリエーションが多いのが特徴です。 ・スペック(仕様)を自由に選択できる メーカー製パソコンでは、機種毎にある程度性能が決められており、あまり自由に選択する事が出来ませんが、オリジナルパソコンなら、CPU・ メモリ・ハードディスク・グラフィック・サウンドといったスペックを自由に選択出来ます。最初は安価なパーツ構成で組み立てておいて、後から予 算が出来た時に性能アップを図ることも制約の多いメーカー製パソコンに比べて自由に出来ます。 ・メイン基板(マザーボード)上のパーツ信頼性がメーカー製パソコンと比べて良い メーカー製パソコンとオリジナルパソコンの全てに該当する訳ではありませんが、コンデンサと呼ばれる部品の品質はオリジナルパソコンの方 が良い場合があります。 長期に渡って使用される場合、このコンデンサの品質はかなり重要で、安価なコンデンサを使用しているパソコンの場合、コンデンサが液漏れ や破裂を起こして動作が不安定になったり、最悪の場合、パソコンが起動しなくなったりします。(熱による劣化で発生します。) オリジナルパソコン(自作パソコン)用のマザーボードの場合、ゲームや3DCG用途で高い負荷を長時間掛ける事が多い事を想定して、日本製 の高品質コンデンサを採用しているメーカーが増えてきています。(中には中国製の粗悪なものを使用したものもありますが…) ・パソコンについて理解が深まりトラブルに強くなる これは、当社担当の持論の為、一般的とは言えませんが、トラブル対処を可能な限り自力で行わなければならない為、自分であれこれやって いるうちに段々トラブルに強くなり、必然的にパソコン全般に詳しくなるというものです。 一般的に、メーカー製パソコンの場合きちんとしたサポートセンターがある為に、電話で対処法聞いてみて対処するか、サービスセンターに送 って対処して貰う為、その場限りになってしまい、次に同様のトラブルが発生した時に対処法を忘れてしまうことが多いと思います。 しかし、オリジナルパソコン(自作パソコン)の場合、トラブルに対する対処法はインターネット等を活用して自力で探し、メモを取り、実施する事 で忘れにくくなるという点があります。あまり目に見えないメリットですが、かなり有用なメリットだと思います。 当社のオリジナルパソコン関連サービスをご利用頂いたお客様には、お客様のレベルに合ったトラブル対処などのサポートを提供いたします ので、ご安心下さい。 ・OS(オペレーティングシステム)が自由に選べる 一般的なWindowsはもちろんの事、UNIXやLinux等用途や予算に併せてOSを自由に選ぶ事が可能です。 家電量販店等で販売されているパソコンの殆どがWindowsXP HomeEditionかWindowsVistaHomeBasic又はHomePremiumですのでネットワ ーク機能等に制限があります。 オリジナルパソコンなら、より高機能なWindowsXP ProfessionalやWindowsVista Ultimate等も自由に選べる為、用途の幅もより広がります。
●オリジナルパソコンのデメリット ・最終的に必要な費用がメーカー製パソコンより割高になる場合がある これは、予算の事もありますので、一番大きなデメリットだと思われます。一昔前は、オリジナルパソコン(自作パソコン)の方が同じスペックで あればかなり安く付く時代もありましたが、最近は少し事情が異なります。 オリジナルパソコンの場合、必要なキーボード・マウス・モニタ等の周辺機器及びソフトウェア類も全て別々に揃えなければならない為に、大量 生産のメリットを生かしたメーカー製パソコンと比べてかなり割高になるケースがあります。 特に、ワード・エクセル等のオフィス系ソフトやデジカメで撮影した写真の編集ソフトが高価な為、本体とOSの価格はメーカー製パソコンと変わ らなくても、ソフトウェアをそろえた場合、かなり割高になります。 逆に、ゲーム専用やホームシアターPCとして使用される場合はオフィス系ソフト等があまり必要ではありませんので、オリジナルパソコンの方 が性能の面で割安になる事が多いです。 予め、過去に購入したソフトウェアが手元にある場合には、ソフトウェアライセンスに反しない限り、手元のソフトウェアを活用する事でトータル費 用を抑える事も可能です。 ・トラブルが発生した時の対応がほぼ全て自力となり面倒 先にメリットの所で述べましたが、何かトラブルが発生した場合、トラブル解消への対応はほぼ全て自力で行わなければなりません。動作が 不安定になった、起動しなくなった、ウィルスに感染してしまった等のトラブル対応は全て自力対応となります。 これは、初心者の方やあまり詳しくない方にとっては、「自分で対処して壊したらどうしよう」とか「自分で対処してデータを飛ばしてしまったらど うしよう」など、初心者やあまり詳しくない方にとっては最大の不安要素です。 逆手に取ればメリットにもなりますが、かなり大きなデメリットでもある事には間違いありません。 ・故障した時の対応が面倒 メーカー製パソコンの場合、故障した場合はサービスセンターへ持ち込んで一括修理する為、便利で安心できますが、オリジナルパソコンの場 合、故障したパーツ毎の修理となります。 しかもパーツ毎に無料修理保障期間がまちまちな為、同時に複数故障した際に、ここは無料ここは有料と修理代金がばらつく上に、修理完了 期間までばらつきますので、かなり面倒と言えます。 上級者の方であれば、これを逆手にとって、「故障は替えどき」として故障パーツを新しいものに変えてしまいますので、修理に必要なトータル 期間の短縮というメリットとしてしまう人も中にはいるようです。 ・洗練されたデザインの本体ケースが少ない 先にメリットの所で述べた内容に反しますが、ケースデザイン・色・サイズが多様な反面、メーカー製パソコンのように洗練されたデザインの本 体ケースが少ないのも事実です。 中には、洗練されたデザインの本体ケースもありますが、どちらかというと、パソコンマニアが好む実用性重視のタワー型でゴツいデザインのも のが多くを占めます。 ソニーのVAIOやアップルのMacintoshのようにリビングや寝室に置いても違和感の少ない洗練されたデザインのケースは少ないです。 又、液晶モニタ一体型のケースは殆どと言って良いほどありません。 これらのデメリットを理解し、納得出来ればオリジナルパソコンは怖くありません! 貴方のパソコンライフをより楽しく広げてくれるオリジナルパソコン(自作パソコン)を是非使ってみませんか?